【レビュー】Google純正で安心なPixel3aのレビュー

Pixel 3aを買いました。数か月前です。前に使っていた機種は、iPhone 6sです。ベンチマークのスコア(Antutu)で比較するとPixel 3aもiPhone 6sもほとんど同じです。

総合評価

先に結論書くと、他のAndroid搭載機種と比べ、必要最低限の機能に絞られていて使いやすいです。その分、機能性では他メーカーに劣ることもあります。例えば、写真はAIのおかげできれいに取れますが、マニュアルモードはありません。あまり癖がないので、初めてAndroidをつかう人でも扱いやすいスマホになっていると思います。

また、ゲーム以外の日常的な使用では十分なスペック・機能を備えています。特にカメラが優秀で、夜でも手持ち撮影できれいに撮れます。一眼のガチのカメラのポートレート撮影やHuaweiの50倍ズームには勝てませんが、価格帯が違うので。

雨の夜の札幌駅で撮ってみました

デザイン

ポリカーボネートだけど安っぽくはない

本体の素材はポリカーボネートで、上位機種のPixel 3からコストカットされています。ですがツートンデザインのおかげでそれなりにかっこよくて、安っぽさはありません。マットと光沢のツートンデザインはPixel 4には引き継がれないようです。残念。

高級感ありすぎるとケースに入れたくなるので、程よくかっこよくて軽いこのデザインは好印象です。ガラスとかだと裸で使うのは少し怖い。

飛び出してるカメラ

iPhone 6あたりから始まった謎に本体より飛び出してるカメラ。スペースの関係で仕方なかったのかもしれませんし、どうせ多くのユーザーはケースをつけるので関係ないって思ってるのかもしれませんが、できるなら飛び出さないようにしてほしい。

処理性能

SoCはQualcommのSnapdragon 670を搭載しています。Snapdragon 660よりはAI処理性能が1.8倍、グラフィック性能が1.25倍になってるらしいです。

ベンチマークスコアはハイエンドに及ばず

Antutuベンチマークのスコアは以下の通り。

Pixel 3aのAntutu

最新のハイエンドスマホには全く敵わないスコアですが、実際に使う上では十分快適に使うことができます。ただ、数年後も快適に使えるだけの余裕はありません。また、3Dグラフィックを多用するゲームではハイエンドスマホとの差は歴然です。バリバリゲームしたい人はBlack SharkとかR.O.G Phoneとか買ってから文句言いましょう。

Snapdragon 855搭載のスマホでは総合点36万とか普通に出るらしいです。また、iPhone 11は43万、iPad Proは55万くらいのスコアが出ます。iPhone 6sで同じくらいの15万点ほどです。ただし、使いやすさはスコアに比例しません。いくらスコアが高かったって、UI

ディスプレイ

有機ELだが黒つぶれがある

Antutuでディスプレイのチェックをしてる時にふと、「あれ、0から8まで明るさ同じじゃね?」って思い、よく見ても同じ色。というか真っ黒。黒は黒なんだけど、ほとんど黒だけど黒じゃないのも黒。

256段階中1から8まで黒。※画面の明るさは最大です。

明るさを10分の1より下げると、もっと悪化します。また、輝度が低いと、色の鮮やかさがなくなります。これは液晶でも同じですが。

アンビエント表示は便利

スリープ中でも通知アイコンや時間、音楽を聴いているときは曲名を表示してくれるアンビエント表示ですが、めちゃくちゃ便利です。有機ELの一番のメリットはこれなのではないでしょうか。特にAndroid 10で追加された曲名表示機能が特に便利で、Walkmanにも搭載してほしいくらい。

バッテリー

ちょうど一日持つくらいの3000mAh

1日合計4時間ほど使用していますが、家についても30〜50%はバッテリーが残っています。ゲームはせず、Twitterを見るかChromeでネット見てるかっていう感じです。家に帰ってきて、ゲーム(ウイイレ・バンドリ)をやると、かなりのスピードで減ります。1時間で10〜20%くらい。

ほかのAndroid端末に比べると少ない容量ですが、Pixel 3でも2915mAhなのを考えるとまだましなのかも。Googleはもっとハードウェアに力を入れてもいいと思う。

自動でオンになるバッテリーセーバー

ユーザーの行動から、次に充電する時間を予測して、その時間までバッテリーが持たなさそうであればバッテリーセーバーを起動するという設定が可能です。ただこの機能、かなりぎりぎりにならないとバッテリーセーバーがオンにならないので、結局は手動でオンにしてます。バッテリーセーバーがオンになると、アンビエント表示がオフになるのでかなり不便ですが、仕方なし。そこそこ駆動時間は伸びます。体感1.5倍。

Pixel シリーズのメリット

最新バージョンのAndroid OSが使える

Androidは、端末のメーカーがOSに手を加えてからリリースされるため、発表から実際にインストールできるまで時間がかかることが多いです。しかし、PixelはAndroidと同じくGoogleが開発しているので、すぐに最新のアップデートが入れられます。セキュリティ面でも、使い勝手の面でも大きなメリットになります。また、Pixelだけではありませんが、最新OSのBeta版を入れることもできます。

UIの統一感がすばらしい

他のメーカーのスマホのように、Android用の設定と、メーカー独自の設定が別のところにあるみたいなことがなく、またデフォルトアプリはすべてGoogleによるデザインのため、全体的に統一感があります。まあ、iPhoneもそうなんだけど。Androidの中では珍しいんじゃないでしょうかね?

カメラ性能

手持ち撮影でもきれいな夜景モード

最近のスマホは、二個も三個もカメラを搭載しているものが多いですよね。iPhoneのカメラはタピオカなんて言われてますし、PixelもPixel 4からは何事もなかったかのようにデュアルカメラになっています。シングルカメラへのこだわりはどこへ行ったのか。

そんなPixelのカメラですが、注目すべきは夜景モードでしょう。センサーサイズが小さく、また手持ち撮影なのにもかかわらず、きれいに撮ることができます。この記事の最初にあったあれとか、めっちゃきれいですよねー。ほかにも写真あるんですが家の近くばっかりであげられなくて笑。今度どっか旅行行った時でも撮ってきます笑。

シングルカメラなのにポートレート

夜景モードの次にすごいのがポートレートモード。シングルカメラなのにちゃんとぼけます。人間ですら片目では立体感覚失うのに。多分、鍵となるのはオートフォーカス用に使われるデュアルピクセル技術でしょう。これは一つの画素を二つに分けて、その位相差で距離を測る技術なのですが、きっとこれの応用でうまくぼけさせているのでしょう。ポートレート撮影のとき撮影できる画角が狭くなるのですが、きっとこれはデュアルピクセルオートフォーカスに対応している範囲の都合なんじゃないかと推測しています。

ポートレートはうまくいったりうまくいかなかったりですね。

その他

音質は可もなく不可もなく

一応ステレオスピーカーです。それなりに音は広がります。いやね、スマホのスピーカーに多くを期待しちゃいけない。過度に期待しなければ、十分いい音です。

音質にこだわる方はイヤホンジャックにイヤホンやヘッドホンをつなぐと思うんです。そうするとイヤホン等の性質によって音の評価は変わってくるわけですが、今回はイヤホンはWI-1000Xの有線接続、比較はWalkmanのA40シリーズとで行います。

低音の重さ、高温の刺さり具合はどちらもWalkmanのほうが上です。よく言えばPixel 3aの音は優しく聞き疲れしない音です。悪く言うならめりはりがない。

USB Type-C なのに USB 2.0なのが惜しい

せっかく最新のType-Cを採用してるのに、USB3.0には対応していません。惜しい。Type-Cになることで、スマホにハブをつけたりがやりやすくなるので、USB3.0に対応してもらえた方がうれしかったのですが。ただ、PixelはexFATに対応していないので、大容量のUSBメモリとかSDカードは読み書きできません。