【2019年】高校生が選ぶおすすめCPU

少し前の話題ですが、AMDがRYZENを発表・発売しましたね。ものすごくコスパのいいCPUで、Intelに強い圧力をかけています。そしてこれに負けじとIntelは、成長が止まりかけていたCoreシリーズの性能をぐんとあげました。お値段も少し上がった。これによっていま現在、値段に対するCPUの性能が大きく向上しています。

今回はその中でも、特におすすめのCPUをランキング形式で紹介します。おこづかいの少ない高校生目線なので、コスパ重視です。

CPUの選び方

コスパに優れているか

ベンチマークスコア、消費電力など、CPUの性能は数字で測れることが多いです。なので、コスパで選ぶということが比較的しやすいパーツになります。電源やマザーボードは様々なメーカーが販売しているので、付加機能や寿命、保証など様々な要素がありますが、PC向けCPUは主にIntel・AMDが市場を握っているので、そのような点ではあまり差が出ません。なので、単純な数値的なスペックで比較しやすいのです。

用途に合っているか

Officeしか使わないパソコンにi9 9900Kはいりません。逆に、ゲームを快適にやりたいのにCeleronを選んでしまっては、せっかくGPUにお金をかけても、ボトルネックが生じてしまいます。大抵のソフトには推奨スペックの記載があるので、それと同等、もしくはワンランク上を使うと快適に使えます。

CeleronやPentiumは、長期的に使うことを考えると、快適とは言い難いのでおすすめしません。すぐに買い換えるならいいですが、少し上のランクを選んだ方が長く使えるし、作業も早く終わります。

CPUは、最新の製品が出続け、性能もどんどん上がっていきます。高くて性能のいいものを買っても、使いこなせないなら意味がないし、逆に安いからといって性能不足のものを買って、すぐに買い替えるなら、最初から高いのを買った方がいいです。

オススメCPU

これさえあればなんでもできる!Intel Core i9 9900K

最強のシングルスレッド性能

やっぱり最強CPUは9900K。値段は高いけれども、そのシングルスレッド性能はそれ以上の価値があります。価格は19/2/1時点で約6万5千円です。現時点で最強のシングルスレッド性能なのではないでしょうか。

Passmark 参考:Passmark
CineBench 参考:BTOパソコンミニ館

ベンチマークを見ても、Ryzenより遥かに高いスコアを叩き出しています。Ryzenに有利だと言われるCineBenchですらも、シングルスレッドでは9900Kの圧勝です。どうしてここまでシングルスレッド性能を推すのかというと、ゲームをする時に必要となるからです。特に古いゲームは、マルチコアへの最適化がされていないことが多く、シングルスレッドの性能によって快適さが決まってしまいます。せっかくいいGPUを使っていても、CPUが足を引っ張るようでは元も子もありません。

メインストリーム初の8コアCPUで、マルチスレッドも最強

また、Intelのメインストリーム向けCoreシリーズでは初となる8コアCPUで、動画のエンコードなどマルチスレッド性能が必要となるソフトでも威力を発揮します。他にもIntelはAMDと比べてメモリなどの相性問題が出にくいと言われており、安定性も折り紙つきです。

以上より、Core i9 9900Kは予算が許すならば最強のCPU。これを買って性能に不満が出ることはないでしょう。

動画編集やエンコード目的ならこれ!Ryzen 2700X

コスパ最強のRyzen 2700X。CPUクーラー付きで約3万5千円です。

マルチスレッド性能なら、Intelより有利に

9700Kより1万円も安いのに、マルチスレッドなら同じスコアが出る。これは大きな魅力です。そして、動画編集やエンコードの時には、このマルチスレッド性能を余すことなく活かすことが出来ます。このCPUが1番性能を発揮するのは、全てのコアを使用する時です。

マルチスレッド対応ゲームなら快適にできる

先ほどゲームにはシングルスレッド性能が必要だと述べましたが、近年の多コア化により、ゲームもマルチスレッドへの対応が進みつつあります。最近のゲームを遊ぶのであれば、多少シングルスレッド性能が劣っても、Ryzenを選んで良いと思います。また、ゲームをしながら、同時に他のことも行いたい場合は、このマルチスレッド性能を活かすことができます。ゲーム配信なんかをするのであれば、このCPUはとても優秀だと思います。

よってこのCPUは、マルチスレッド性能を活かしきれる使い方をするならば、最強CPUです。

5万円の格安PCも夢じゃない!Ryzen 5 2400G

内蔵GPU付きRyzen

無印のRyzenには内蔵GPUがないのですが、G付きモデルには内蔵GPUがあります。外付けGPUに比べるとやはり性能は落ちますが、ブラウザを使ったり、動画を見たり、文書を作ったりするのには十分な性能です。軽いゲーム(マイクラなど)は、設定次第ではある程度快適にプレイできます。流石に影Modなどは厳しいですが。

格安Office用PCに!

このCPUは1万7千円くらいで買うことができ、5万円台でパソコンを作ることもできます。最新ゲームは厳しくても、Officeやブラウザは快適に動きます。マザーボードが対応していれば4Kの動画を見ることも可能です。

とりあえず、性能よりコスパ重視でパソコンを作りたい!という時にはこれがおすすめです。

拡張性のある格安ゲーミングPCが作れる!Core i3 8100

Core i3 なのに4コア

7世代CoreシリーズまではCore i3は2コア4スレッドだったのですが、第8世代からは4コア4スレッドに格上げされています。そのおかげで7世代のCore i5とほぼ同じ性能がでます。なのに、値段は1万5千円程です。めちゃくちゃ安い。また、先ほど紹介したRyzen 5よりもシングルスレッド性能がほんの少し高いです。ですが、体感するのは難しいくらいの差です。

グラボを積んでゲーミング!

このCPUにグラフィックボードを積めば、格安ゲーミングパソコンを作ることができます。

Ryzen 5 2400GとCore i3 8100で違うのは、PCIEスロットの動作です。Ryzenは、最大でもx8、Core i3は最大x16になります。この数字が大きくなるほど、データの転送速度が早くなります。よって、Ryzenではこれがボトルネックとなってグラフィックボードの性能を出しきれない可能性があるのです。

したがって、グラボを積むなら、Core i3を選んだ方がいいでしょう。

タスクマネージャーを見てニヤニヤしたい人向け。Ryzen Threadripper 2990WX

AMDが発表した超メニーコアCPU。23万円という価格もあり、普通の人は使いませんね笑笑。

タスクマネージャーを見てみると、

エルミタージュ秋葉原から引用

折れ線グラフではなく、マス目状に区切られ使用率のみが表示されています。

また、Cinebenchでも定格で5000cbも出る怪物です。一度でいいから使ってみたいですね。

紹介終わり

5つのCPUを目的別に紹介しましたがいかがだったでしょうか。

序盤でも紹介したように、現在PC向けのCPUは、Intel・AMDの二つのメーカーしか作っていません。なので、コスパコスパといくら叫んでも、大体の性能は価格に比例します。そのうえで、自分の目的に合ったCPUを買い、それを長く使うことでトータルのコストを抑えることができます。また、マザーボード、電源、ケースなどはたくさんのメーカーが出しているため、それぞれのメーカーごとに特色も多く、比較すべき項目がたくさんあります。予算が厳しいのであれば、CPUではなくそれらのパーツから予算を削るのも一つの手段だと思います。