最安級レンタルサーバーCoreServerを使ってみた。Lolipopからの移動です。

このサイトのホスティングサーバをロリポップからCore Serverに変更しました。

ロリポップでのプランはライトプラン、Core ServerでのプランはCore-Miniです。参考までに記事更新時の価格は、ロリポップのライトプランは月額275円(税込み、6か月契約以上)、CoreServerのCore-miniプランは月額218円(税込み、1年契約)です。

Lolipopの処理性能に不満があった

モジュール版PHPじゃない

モジュール版が使れば高速な環境が得られるけど、ライトプランではCGI版しか使えない!

モジュール版PHPというのは、Apacheにモジュールとして組み込むことで、命令が出てから実行までが普通のPHPより速くなるというものです。Apacheと同じプロセスで実行するのでメモリの使用量も抑えられます。

ここだけ見ればモジュール版にはメリットしかないんですが、デメリットもあります。それはセキュリティが弱いという点です。Apacheと同じプロセスで実行されてしまうため、ファイルの権限設定を無視してしまう可能性があるということですね。この点の詳しい改善方法は知りませんが、モジュール版が使えるグレードではこれに対する対策がされているようです。それで値段が上がるようです。もしかしたらただの差別化かもしれないですがね。

ロリポップでは毎月500円払ってスタンダードプランにすればモジュール版を使えるけど、貧乏な学生には高いので、ほかのサーバーに引っ越すことにしました。ひと月で考えればジュース2本分くらいの差額なんですけど、年に直すと、月額550円なら6600円、275円なら3300円と3000円分以上の差額です。

特にWordPressのダッシュボードが重い

ダッシュボードっていろんな機能つまってて重たいんですよね。さらに今使ってるテーマのCocoonは、機能がたくさんありすぎて、さらにそれのほとんどをダッシュボードで設定する形なので、とにかく重い。

ダッシュボードだけでなくサイトの表示自体が重くなって、サイトを見に来てくださる方が、速度の遅いせいでで減ってしまうのも困るし。

CoreServerのメリット

FastCGIが使える

これが1番の理由です。 モジュール版には及ばなくとも、ロリポップよりは早い。はず。通常版のPHPはCGI版とも呼ばれたりします。速さ的には、モジュール版>FastCGI>CGI になるみたいです。実際に検証したことはありません。

ただし、やっぱり安いので、ネットの評判はあまりよくなかったりします。サーバーによって混雑度が違うとかもあるらしい。今自分が使っているサーバーはぎりぎり実用に耐える速度は出ています。

ですが、GoogleのPageSpeed Insightsでは毎回改善できる項目欄にサーバー応答時間の短縮が出てきていますし、やっぱり安いだけあって最速とはいかないみたいです。PageSpeed Insightsのスコアは、SEOで重要だとか言われたり言われなかったりしていますが、Adsenseを読み込むだけでスコアめちゃくちゃ下がったりするので、これで一喜一憂するのもよくないかなと思います。実際に自分で自分のサイトを表示してみて、遅いなと感じたらほかの高性能なサーバーにアップグレードするといいでしょう。

安い

FastCGIが使えて、月々税込218円(12ヶ月契約)(税率10%で計算)は安すぎる。年額2619円。ロリポップだと年額3300円かかります。ロリポップのスタンダードプランの半額以下だし、なんならライトプランよりも安い。

この値段で、ストレージも60GB使えます。MySQLのデータベースも10個使えます。とにかくコスパ最強です。ロリポップも格安レンタルサーバーで有名ですが、軽くそれを上回ります。ロリポップのライトプランは、ストレージ50GBで、データベースは一つのみです。勘違いのないように一応言っておくと、データベース一個でもWordPressのサイトを複数構築することは可能です。

とりあえずブログ始めてみたい!とか、始めてだからお試し程度に!なんて考えている人にはとてもおすすめです。このサーバーで一年運営してみて、アクセス数が増えたらほかのサーバーに移転なんてこともできますし。まぁ移転は少し手間かかりますがね。データベースごとではなく、投稿だけの移動だと簡単ですが、アクセス数などが保存されない可能性があります。逆にデータベースの中の古いデータがなくなるという点では、あえて投稿だけ移動するのもありですね。移転する際は、ドメインをなるべく変えないようにご注意ください。

オールSSD

ロリポップはエンタープライズプランからSSDライトプランはHDDです。Core ServerはオールSSDです。

パソコンのストレージをHDDからSSDに変えたことがある人は良くわかると思うんですけど、HDDとSSDの体感速度って全然違うんですよね。最近はCPUも高性能になっていて、モバイルノートですらCPUよりSSDがボトルネックになるなんてこともざらです。特にOSやソフトウェアなどの起動時間に現れます。SSDは細かいデータを連続して読み書きするのが得意なんですよね。

で、実際サーバーでもSSDとHDDの差は大きいです。アクセス数が増えれば増えるほど、同時に処理しないといけない量は増えますが、HDDだとランダムにファイルを読み込むのは苦手です。HDDはHard Disk Driveの略なんですが、その名の通り中に開店するディスクが入っていて、それでデータを読み書きしているのですが、物理的に離れた位置に書き込まれているデータを読み込むときには必ず遅延が発生します。

SSDはフラッシュメモリなので、物理的な遅延が発生しにくいため、一般的にはHDDよりランダムなアクセスに強いとされています。レンタルサーバーはたくさんの人が一つのサーバーを使うので、必然的にランダムアクセスが発生しやすい環境にあります。なので、SSDとHDDでアクセス速度に体感できるくらいの差が発生します。

ssh接続可能

ロリポップではスタンダードプランからのssh接続に対応しています。ssh接続ができると、sftpでの接続ができます。僕はiOSではTextasticというアプリを使っているのですが、このアプリがFTPのアップロードに対応していて便利なんですよね。ただ、普通のftpだとセキュリティが心配で、ftps、ftpesはめんどくさい!って時にsftpは便利です。ほかには、gitコマンドが使えたりします。

ただ、セキュリティ上アクセスできるIPアドレスを指定しなければいけないので、モバイルデータ通信を通して使うのは少し面倒です。接続しなおすたびにIPアドレス変わりますからね。

CoreServerのデメリット

コントロールパネルの操作が難しい

ロリポップはパソコン版しかないし、デザインも古いけど、必要な項目が見つけやすかったんですが、コアサーバーは設定項目を探すのが少し大変です。これは慣れの問題な気もしますが。デザインは確実にCoreServerの方がかっこいい笑。最近あたらしいコントロールパネルに更新されたみたいです。スマホにも最適化されています。

設定項目は必要十分にあります。できなくて困ったことは次に記述するフォルダ指定くらいです。

ドメインごとのフォルダ名が固定

ロリポップでは、www.hobbby.net は wwwディレクトリ、 test.hobbby.netはtesttestディレクトリみたいに自由に設定できたんですけど、Core Serverでは、www.hobbby.net はwww.hobbby.net ディレクトリにしか設定できません。

サブドメインを変更したりするときに不便ですし、フォルダ名が長いのでコンソールからアクセスするときに特に不便です。なれればあまり気にならないポイントではありますが、移行したときは気になりました。

コスパ良すぎるCore Server

ロリポップもいいサービスだったんですけど、コスパではCoreServerに軍配が上がりますね。転送量、ストレージ、データベースの数、どれをとってもCoreServerのほうが優秀なのに、CoreServerのほうが安いです。

ロリポップのほうが優れている点としては、サポートが充実している点かなと思います。また、利用者も多いのでネットにたくさん情報があります。が、いかんせん速度が遅くて…。これからレンタルサーバーを使ってウェブサイトを作りたい!と考えている方にはこちらのCoreServerをおすすめします。

逆に、値段が上がってもいいからロリポップからアップグレードしたいと考えている方には、カラフルボックスというサービスがおすすめです。こちらは一番安くて月当たり480円のプランからで、さらに三年契約しないといけないという曲者ですが、LiteSpeedを使っていたりSSDを使っていたりととても速度にはこだわっていて、ネットでの評判もとてもいいです。お金に余裕があり、見に来てくれた人を少しでも待たせたくない!という方にはおすすめのレンタルサーバーです。

https://www.colorfulbox.jp/